犬と初めて旅行するには?準備・移動・宿選びと帰宅後のケア
「愛犬と初めて旅行に行きたいけれど、何から準備すればいいのか分からない」と迷っていませんか。初めての犬連れ旅行は、出発前の確認、移動の工夫、宿選び、帰宅後の見守りを順番に押さえると、落ち着いて計画を立てられます。
この記事では、獣医師や公的団体、観光協会の情報をもとに、初めての旅行で押さえたいポイントを流れに沿って紹介します。行き先選びの参考に、移動時間の短い南房総の宿もあわせてご覧ください。
犬と初めて旅行する前に確認したい3つのこと
初めての旅行を無理なく楽しむには、出発前に愛犬の体調、しつけ、乗り物への慣れの3点を確認しておくことが近道です。旅行は犬にとって普段と違う刺激の連続で、準備不足が体調不良やトラブルにつながりやすいためです。
獣医師は、旅行前にかかりつけの動物病院で健康状態を診てもらうことを勧めています。普段元気な様子でも、不調が隠れている場合があるからです。しつけや迷子対策も含め、次の3つを出発前に一つずつ見直しておきましょう。
※参考:homerunPET Japan(【獣医師解説】愛犬との旅行での持ち物リストをご紹介!よくある体調トラブル&対処法や気をつけたいマナーも)
※参考:心にググっと観光ぐんま(初めて愛犬と旅行に行くための準備や気をつけたいこと)
体調と予防の状況
出発前には、かかりつけの動物病院で愛犬の健康状態を確認してもらうと安心です。持病がある犬や高齢の犬はもちろん、普段元気な犬でも不調が隠れている場合があると獣医師は指摘しています。受診の際に確認しておきたいのは、次の4点です。
- □ ワクチン接種が最新の状態か
- □ ノミ・ダニ・フィラリアなどの予防ができているか
- □ 体調や常用薬の調整が必要ないか
- □ 車酔いなど、旅行で不安なことはないか
少しでも気になることがあれば、このタイミングでまとめて相談しておきましょう。
基本のしつけとトイレ
旅先では、日頃のしつけの成果がそのまま試されます。吠え続けたり粗相をしたりすると、お店や宿、ほかの利用客に迷惑がかかり、入店や宿泊を断られる可能性もあるためです。
「マテ」「スワレ」「ヤメ」「オイデ」などの基本動作と、トイレトレーニングの状況を振り返っておきましょう。宿泊施設でのマナーとしては、次の3つができているかが目安になります。
- □ 鳴かせない(吠え続けない)
- □ 跳びつかせない
- □ 粗相をさせない
※参考:心にググっと観光ぐんま(同上)
※参考:富士の国やまなし観光ネット(愛犬同伴のお泊りマナー)
乗り物とクレートへの慣れ
キャリーやクレートは、移動中の安全を守るための大切な道具です。入り慣れていない場合は、旅行前に少しずつ練習しておくよう獣医師は勧めています。電車などの公共交通機関でも、キャリーに入れた状態での同伴が求められることが多いため、慣れておくと移動手段の選択肢も広がります。
クレートの中を「安心できる場所」と感じられるようにしておけば、宿で飼い主が食事に行く間なども落ち着いて待ちやすくなります。
※参考:いぬのきもちWEB MAGAZINE(【愛犬と初めての宿泊】一緒にお泊りするための事前準備や宿でのマナーとは?)
初めての移動は2時間以内を目安に
初めての旅行では、移動時間の短い行き先を選ぶのがおすすめです。長距離の移動は、旅行に慣れていない犬にとって負担になるためです。
群馬県の観光公式サイトでは、およそ2時間以内の移動距離で、1時間に1回程度は休憩できる場所があることを、行き先選びの条件として挙げています。高速道路のサービスエリアにはドッグランを併設しているところもあるため、休憩の候補として事前に調べておくと安心です。
ここからは、車で出かける場合に押さえたい3つのポイントを紹介します。
※参考:心にググっと観光ぐんま(同上)
車内での固定
車で移動するときは、愛犬をキャリーやドライブボックス、ペット用シートベルトなどでしっかり固定しましょう。膝の上に乗せたり車内を自由に歩かせたりすると、急ブレーキや事故の際に大きなけがにつながるおそれがあると獣医師は注意を促しています。
固定したうえで、車内の温度や直射日光にも気を配ることが大切です。こまめに休憩を取り、水分補給やトイレの時間を確保することもあわせて意識してください。
食事・水・トイレのタイミング
乗り物酔いを防ぐため、出発前の食事は少量にとどめ、満腹と空腹のどちらも避けるのが基本です。移動が続くと水を飲む機会が減り、脱水や尿のトラブルが起こりやすくなるため、移動中も給水ボトルを用意しておきましょう。休憩の際は、次のことを意識してください。
- □ 水を与える
- □ 必ずトイレの機会をつくる
- □ トイレに失敗しても叱らない
慣れない場所ではトイレを我慢したり、失敗したりすることもあります。落ち着いて見守ってあげましょう。
車酔いのサインと対処
車の揺れやにおい、緊張によって、普段は元気な犬でも酔ってしまうことがあります。よだれが増える、小刻みに震える、吐くといった様子が見られたら、車酔いのサインかもしれません。
移動はできるだけ短時間にし、こまめに休憩を取りましょう。酔いやすい犬の場合は、事前に動物病院で酔い止めについて相談しておくと安心です。原因ごとの対策や車に慣らす手順は、別の記事で詳しく紹介しています。
関連記事:犬の車酔い対策は?症状の見分け方と車に慣らす練習の進め方
初めての宿は犬連れ専門宿が選びやすい
初めて愛犬と泊まるなら、全室で犬連れが可能な「犬連れ専門宿」が選びやすいとされています。一般客も泊まる宿では、吠えや粗相、食事処での過ごし方など、周りへの気づかいが増えるためです。
犬連れ専門宿はルールが明確に示されていることが多く、飼い主同士の交流も楽しみながらリラックスして過ごしやすい点が魅力です。犬と泊まれる宿の主な違いを下表にまとめました。
| 項目 | 犬連れ専門宿 | 専門宿以外(一部の部屋・別館のみ可など) |
|---|---|---|
| 犬が入れる範囲 | リードをつけていれば、ほぼどこでも入れる場合が多い | 廊下やロビー、食事処には入れないことがほとんど |
| 食事の過ごし方 | 愛犬とレストランへ行くか、部屋食がほとんど | 食事処に同伴できない場合、部屋食ができる宿が多い |
| ほかの宿泊客 | 犬連れが前提のため、犬や飼い主に寛容 | 犬が得意ではない人も泊まっている |
予約前に確認する宿のルール
犬の受け入れ条件やルールは、宿泊施設ごとに異なります。予約の前に次の項目を確認し、分からない点は宿に問い合わせておきましょう。
- □ 泊まれる犬の種類とサイズ
- □ 泊まれる頭数
- □ 犬の宿泊料金の仕組み
- □ 犬を連れて入れる場所の範囲(食堂は不可など)
- □ 提出や提示が必要な証明書
宿によっては、利用規約への同意書の提出や、狂犬病予防注射・ワクチンの接種日の記入を求められることもあります。客室で留守番ができるかなど、愛犬の性格に合った条件の宿を選ぶことも大切です。
※参考:心にググっと観光ぐんま(同上)
ワクチン証明書の期限
狂犬病予防注射は、飼い犬に年1回受けさせることが法律で飼い主に義務付けられています。一方、混合ワクチンは、動物病院で抗体価などをもとに「3年に1回で十分」と判断される場合もあります。
ただし、ペットホテルや宿泊施設では「1年以内の接種証明書」を求められることが少なくありません。施設のルールは医療上の判断とは別の利用条件として決められているため、証明書の期限が過ぎていると利用できない場合があると獣医師は注意を促しています。予約前に宿の条件を確認し、不明な点は問い合わせておきましょう。
部屋で留守番させるときの決まり
食事や入浴で愛犬を客室に残す場合は、ケージやサークルに入れて待たせるのが基本のマナーです。愛犬の留守番を禁止している宿もあるため、必ず事前に確認しておきましょう。
家では上手に留守番できる犬でも、慣れない客室では不安を感じ、粗相をしたり物を壊したりすることがあります。最初は短時間の留守番で様子を見て、難しそうなら食事処に同伴できる宿や部屋食の宿を選ぶのもひとつの方法です。
🐾 愛犬と泊まれる南房総の宿
南房総のペット可の宿から、口コミ評価の高い宿をご紹介します。

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千葉県南房総市に佇む「Cam Cam Dome House & SAUNA(豊岡海岸)」は、愛犬と一緒に泊まれる個性的な宿です。ドームハウス…
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持ち物はいつも使っているものを中心に
旅行の持ち物は、普段使っているものを中心にそろえるのが基本です。食べ慣れたフードや使い慣れた食器、ベッドがあると、慣れない場所でも愛犬が落ち着きやすくなります。
山梨県の観光公式サイトが紹介する宿泊時の持ち物をもとに、必ず持参したいものと、あると安心なものに分けました。出発前のチェックに活用してください。
必ず持参したいもの
- □ リード、首輪または胴輪
- □ 鑑札、狂犬病予防注射済票、混合ワクチン接種証明書
- □ 食べ慣れたフードと食器
- □ 水(飲み水と、粗相したときの洗い流し用)
- □ トイレシート、マナーポーチなど排せつ物の処理用品
あると安心なもの
- □ ウエットティッシュ、足拭きタオル
- □ 消臭スプレー、粘着ローラー
- □ マナーベルトやマナーパンツ
- □ クレートまたはキャリーバッグ
- □ 連絡先を書いた迷子札
- □ 愛犬の常用薬
- □ かかりつけと旅先周辺の動物病院の連絡先メモ
移動や宿泊で使いやすいグッズを紹介します。持ち物をそろえる際の参考にしてください。
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楽天で見る旅先と帰宅後に見ておきたい体調
旅行中は、移動の間だけでなく、旅先や帰宅後にも愛犬の体調が変わることがあります。普段と違う温度や湿度、におい、周囲の人や動物に、犬はとても敏感に反応するためです。
旅行の前後を通して愛犬の様子を観察し、変化に早めに気づけるようにしておきましょう。移動・宿泊・体調管理の注意点は、別の記事でもまとめています。
関連記事:愛犬との旅行で気をつけたい注意点|移動・宿泊・体調管理ガイド
旅先で起こりやすい体調の変化
長距離の移動後や宿泊先では、急に元気がなくなったり、下痢や食欲不振が起きたりすることがあります。少しでも普段と違うと感じたら、予定を詰め込まず、無理をさせずに休ませましょう。
いつもと様子が違う、食欲がない、吐いた、下痢が続いているといったときは、早めに動物病院へ相談することを獣医師は勧めています。様子を見るか迷ったときこそ、相談を先にしておくと安心です。
出発前に調べておく旅先の動物病院
旅先で急に体調を崩したときに慌てないよう、かかりつけの動物病院と旅行先周辺の動物病院をあらかじめ調べておきましょう。連絡先と所在地を控えておけば、緊急時にも落ち着いて対応しやすくなります。
南房総・館山エリアでは、南房総市観光協会が案内する公式サイトで、犬連れで楽しめる施設とあわせて地域の動物病院も紹介されています。行き先が決まったら、こうした地域の情報もあわせて確認してみてください。
※参考:エンジョイ房総(南房総・館山はドッグフレンドリー(病院))
帰宅後の様子と受診の目安
環境の変化や疲れは、旅行から帰ったあとに表れることもあります。下痢や嘔吐、ごはんを食べない、寝てばかりで元気がないといった様子が見られることがあるためです。
帰宅後はゆっくり休ませ、普段の生活リズムに戻してあげましょう。1〜2日たっても改善せず症状が続く場合は、動物病院を受診してください。
初めての犬連れ旅行は南房総から
初めての犬連れ旅行の行き先には、移動時間を短く抑えられる南房総・館山エリアが候補になります。南房総市観光協会によると、アクアラインを使えば東京から車で約80分で到着でき、移動時間が短いので愛犬も疲れにくいと紹介されています。東京方面から出発する場合は、前述した「2時間以内」の目安に収まる移動時間です。
冬も暖かい海洋性の気候で、1年を通して犬と訪れやすく、犬と一緒に泊まれる宿も充実しているそうです。観光協会は、ワクチン接種やトイレのしつけ、リードの着用に加え、ヒート(発情期)が始まってから1か月間はお出かけを控えることなどをマナーとして挙げています。
千葉県内で犬連れで楽しめるスポットは、別の記事でも紹介しています。
関連記事:千葉の犬連れおでかけスポット6選|同伴範囲と条件で選ぶ
※参考:一般社団法人南房総市観光協会(南房総・館山はドッグフレンドリー)

ファームイン三芳・杉田棟
千葉・南房総の自然に囲まれた「ファームイン三芳・杉田棟」は、愛犬と一緒に泊まれるペンション・民宿です。館山自動車道の富浦ICからも気軽にアクセスでき、送迎サービスも備わっているので旅のはじまりから安心です。駐車場も完備しているので、お車でのご来訪もスムーズ。滞在中はBBQを楽しむこともでき、大切なペットと一緒にのんびりとした時間を過ごせます。南房総の豊かな自然の中で、特別なひとときをぜひお過ごしください。
| エリア | 千葉県南房総市池之内374 |
|---|---|
| アクセス | JR館山駅よりタクシーで15分/館山自動車道富浦ICより15分 |
| 駐車場 | 有り 10台 無料 予約制 |
| 犬の受け入れ | ペット同宿可 |
| 評価 | 4.73(157件) |

ポルトメゾン・ルームス
千葉県南房総市に佇む「ポルトメゾン・ルームス」は、愛犬と一緒に泊まれるペンション・民宿です。JR千倉駅から車でわずか8分とアクセスしやすく、駐車場も完備しているのでマイカーでのお出かけも安心です。送迎サービスも用意されているのがうれしいポイント。なお、門限は22時となっており、チェックイン時間を過ぎる場合は事前にご連絡が必要です。また、お寝巻・パジャマ類はご持参ください。大切な家族である愛犬とともに、南房総でゆったりとした時間をお過ごしください。
| エリア | 千葉県南房総市千倉町川口301 |
|---|---|
| アクセス | JR 千倉駅より車で8分 |
| 駐車場 | 有り 6台 無料 予約不要 |
| 犬の受け入れ | ペット同宿可 |
| 評価 | 4.25(85件) |

宿 花桜
千葉県館山エリアに佇む「宿 花桜」は、愛犬と一緒に泊まれる旅館・ホテルです。ドッグランを備えており、わんちゃんも思いきり体を動かして楽しめます。特別室「ゆるり」をご利用のお客様はペットハウスもご利用いただけるので、大切な家族との時間をゆっくりお過ごしいただけます。旅の疲れは大浴場でゆったりと癒してください。BBQや駐車場も完備しており、アウトドアな時間も満喫できます。JR館山駅からお車で約15分とアクセスもスムーズです。愛犬と一緒に、館山の旅をぜひお楽しみください。
| エリア | 千葉県館山市大賀127 |
|---|---|
| アクセス | JR 館山駅よりお車にて約15分 |
| 駐車場 | 無料駐車場 5台 要予約 |
| 犬の受け入れ | ペットハウス(特別室ゆるりご利用者様限定)、ドッグランあり |
| 評価 | 5.0(11件) |

愛犬と楽しむ宿 じゃぱり館山
千葉・館山の海辺に佇む「愛犬と楽しむ宿 じゃぱり館山」は、愛犬と一緒に泊まれる旅館です。真っ黒でとろりとした「美肌の湯」と呼ばれる温泉が自慢で、旅の疲れをやさしく癒してくれます。わんちゃん用のお食事メニューも用意されているので、大切な家族の一員も安心して過ごせます。駐車場も完備しており、愛犬を連れてのドライブ旅にもぴったりです。JR館山駅からは車でおよそ15分とアクセスも便利。愛犬と一緒に、特別なひとときをお楽しみください。
| エリア | 千葉県館山市浜田188 |
|---|---|
| アクセス | JR館山駅より車で15分(路線バス利用で約20分)、館山自動車道・富浦ICより車で約20分 |
| 駐車場 | 有り 20台 |
| 犬の受け入れ | ペット同宿可 |
| 評価 | 4.61(99件) |
まとめ
犬と初めて旅行するときは、出発前に体調、しつけ、乗り物への慣れを確認し、移動はおよそ2時間以内・こまめな休憩を目安に計画しましょう。宿は犬連れ専門宿を中心に選び、泊まれる犬の条件やワクチン証明書の期限を予約前に確かめておくと安心です。
旅先でも帰宅後でも、普段と違う様子が続くときは早めに動物病院へ相談してください。準備が整ったら、移動時間の短い南房総で愛犬との旅行デビューを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※参考:心にググっと観光ぐんま(同上)






